名著『嫌われる勇気』他人の期待に縛られない、自分らしく生きるための一冊!

どうも、えいどりです!
今回は、自己啓発本の中でも超・ド定番のベストセラー『嫌われる勇気』を紹介していきます!

タイトルだけ見るとちょっとドキッとする・・・。。
「えっ、、、嫌われたいわけじゃないんだけど・・・」って思いますよね?
私も前々から存在は知っていたものの、あまり興味をひかず・・・(笑)
しかし、名著としてあちこちで今でも紹介されるので「いよいよ読んでみた」という感じです♪
読んでみるとタイトルから想像していたものとは、まったく違っていて
「他人に嫌われても、自分の人生を生きる覚悟を持とう」
そんなことを教えてくれる素敵な一冊です!!
では、さっそくいってみましょう♪
この本はどんな人にオススメ?
- SNSや人間関係で気疲れしてる人
- 「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い詰めがちな人
- 過去の失敗やトラウマがずっと心に残ってる人
- 他人の期待に応える人生に、ちょっと疲れてきた人
ひとつでも当てはまったら、たぶんこの本はあなたの心に響くと思います!

私は他人からどう思われるか気にしがちなのでモロに該当しました(笑)
本の概要
対話形式で読みやすい「アドラー心理学」の入門書!
『嫌われる勇気』は、心理学者アルフレッド・アドラーの理論をもとにした哲学×心理学の対話本です。
『岸見一郎さん(哲学者)』と『古賀史健さん(ライター)』がタッグを組んで作成した一冊となっております。
哲学と文章術、それぞれのプロが手を組んだことで少々とっつきにくい印象のある哲学、心理学をとっても読みやすくした1冊です!!
登場人物はたった2人。
- 哲人(てつじん):アドラー心理学の考えを語る側
- 青年:哲人にバチバチに食ってかかる読者目線の存在(笑)
哲人「アドラーは〇〇〇〇と言っています。」
青年「いやいや、××××でしょ!」
哲人「それは△△△なので、〇〇〇なのです。」
こういった感じで二人が語り合う形式で物語は進んでいきます。

哲人の教えに対して読者が思うであろう反論や意見を青年が代弁してくれるんだけど、それに対して哲人が例え話を交えて回答してくれるので非常に内容が分かりやすいよ!
二人が「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」、「人は常に変わらないという決心をしている」といったテーマの対話を重ねていき最終的には「幸せに生きるとは何か?」という本質に迫っていくという構成となっています。
難しい専門書というよりは「会話でわかる心理学」という表現がしっくりきます!
本書の3つの大事なポイント
哲学・心理学の難しい専門書というよりは「会話でわかる心理学」という印象です!
読みやすくて心にズバズバ刺さる内容が詰まっています。
① 他人の期待に応える必要はない!課題の分離!!
本作に登場するアドラー心理学の超重要キーワードがこれ!!
「それは誰の課題か?」
例えば、
・上司の期待に応えなきゃと無理して何でも引き受けている
・友達に嫌われるかもと思って気乗りしない誘いを断れない
・SNSで発言したいけど変に思われるかもとためらってしまう
・本当は転職したいのに今の仕事を辞めたら迷惑をかけると思って動けない
・・・あるある過ぎませんか?(笑)

少なくともえいどりには思い当たるところがあります(泣)
しかし、本書ではこのように言っています。
『誰の課題なのか』という視点で『自分の課題』と『他者の課題』とを分離し、他者の課題には踏み込まない。そして自分の課題については他者に踏み込ませない。
あなたに出来るのは『自分の課題』に対して自分の信じる最善の道を選ぶこと
自分の信じる最善の道を選び、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは『他者の課題』であって、あなたにはどうにもできない話
この『自分の課題』と『他者の課題』をごちゃ混ぜにしてしまうと、他人の気持ちに振り回されて自分が何を大事にしたいのか分からなくなってしまうんです。
「乗り気ではないけど断ったら友達に嫌われそう・・・」
⇒ 断って相手がどう感じるかは『友達(他者)の課題』
引き受けるかどうか決めるのが『自分の課題』
他人がどう思うかは、その人自身の課題。
自分は、自分の考え・行動をどうするかだけに集中すればいい。
と本書では語っています。
もちろん「他人の目が気になるというのは自然な感情」と本書でも語られています。でも、いま気持ちに反する返事をしようか迷っている自分が背負ってるモヤモヤ・プレッシャーは、「自分が責任を持つべきものなのか?」と立ち止まってみてほしいんです。
「これは自分の課題。あとは相手に委ねよう!!」
そんな風に心に一本の線引きを出来るようになるだけでも人間関係のストレスはグッと減るのではないでしょうか??
② 人は『目的』によって行動する!!過去に縛られずに生きるヒント♪
アドラー心理学では「人は原因ではなく目的によって行動している」と考えると言います。
ちょっとだけ哲学っぽい話になるのですが、わかりやすく言うと・・・
「昔×××だったから、今〇〇〇なんだ」ではなく、
「今こうしたい(目的がある)から、過去をこう捉えている(原因にしている)」という見方です!!
- 「小学校のときいじめられたから、人を信じられない」
- 「失恋のトラウマがあるから、恋愛するのが怖い」
- 「昔怒られた経験があるから、人前で話すのが苦手」
人の心情としてもついつい、こう思っちゃいますよね!!
でもアドラーの視点だと、こういった考え方は
「過去を言い訳にしている状態」と考えるようなのです!

「はっ??(怒)」って思う人もいそうなので、一応断っておきますが私の意見ではなく『本書の意見』ですよ(笑)
- 本当は人と関わるのが怖いから「いじめ」を理由にしている
- 傷つきたくないから「トラウマ」を盾にしている
- 失敗したくないから「過去の経験」に逃げている
目的が先にあって、その目的を正当化するために過去を利用していると言うのです!
過去は関係ない?
ここで大事なのは「過去なんてどうでもいい」とか「忘れろ」という話ではないということです!
「どんな過去があっても、これからどう生きるかは自分で選べる」という考え方です。つまり、原因(=過去)に縛られずに目的(=こうありたい)で行動を選ぼうということ。
この考え方がすごいのは、
「過去を変えることはできないけど、未来の向きは変えられる」
って気づかせてくれるところです♪
行動の『目的』に気づくとラクになる
たとえば
- 「やる気が出ないから、行動できない」ではなく
→ 「行動したくないから、やる気が出ないという理由を使ってる」 - 「自信がないから挑戦できない」ではなく
→ 「失敗したくないから、自信がないと思い込んでいる」

・・・正直、耳が痛い(笑)
でもこれは、すごく大事な気づきです!!
小さくてもいいから、今できる行動を選ぶ方が人生が確実に動き出しますからね♪
自分の『目的』を疑ってみよう!
- 本当はやらなくて済む理由を探してないか?
- 変わらないことで得してる部分がないか?
- 行動しない方が、楽だったりしてないか?
アドラーの目的論は「なぜ?」ではなく、「何のために?」を問いかけてきます。
「なぜこんな性格なのか?」よりも「この行動には、どんな目的があるのか?」
そんなふうに自分の思考を少しだけ逆方向から見てみると身軽になれる・・・そんな方法があると知るだけでも心が救われる時があるのではないでしょうか♪

この部分は記事内だけでは理解が難しいと思いますので是非本書を手に取って読んでみてください♪
③ 承認欲求から自由になるとめちゃくちゃ生きやすくなる
このSNS時代にはグサッと刺さる本書の意見を一つ!!
人からの承認はいらない!!
「えっ・・・無理じゃない?」って思いますよね。
私も読みながら思ってました(笑)
でもよく考えると、
・SNSの「いいね」が気になる
・誰かに認められないと不安になる
・本当の気持ちを押し殺して生きてる
それ全部「承認欲求に支配されてる」状態なんです!!
アドラーは言います。
他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしている
=『他者の人生を生きること』だ
他人の期待を満たす必要などない!!
他者の期待を満たすように生きることは、自分に嘘をつき、周囲の人々に対しても嘘をつき続ける生き方である
人にどう思われるかではなく
・自分が納得してるかどうかだけを大切にしてみよう
・誰に褒められなくても「自分はこうしたい」と思ったらやってみよ
と本書は言います。

ぶっちゃけ「言うは易し行うは難し」なことは否めない!!
だけども、、、だけども「そういう考え方をしても良いんだ」ということをまずは知る!!
そして、ちょっと実践してみるだけで人間関係のストレスを減らせると思います。
周りに対して自分を少し出してみよう
もちろん最初は自分の意志・主張を出すのは怖いと思います。。
でも「別にいいか」って少しづつ思えるようになってくるはずです!
少し話が逸れますが、私も思い返してみると20代の頃は会社に「有給取りたい」とか言い出せないタイプでした。。
でも30代になった辺りであることに気付きました!!
「あいつ有給取って休んだな・・・」
↑↑↑そんなこと半年後にはいちいち周りは覚えていない
「半年後には周りは忘れている」
こう思えるようになったおかげもあって子供が生まれた時には育休も数か月単位で取らせてもらいました!!
勇気が出ない時は『自分が断ったり、意見を通したということを周りはいつまでも覚えていない』と考えて、ちょっとした主張を通してみるところから始めてみるといいと思います。
『他人の期待を満たす必要などない』というのは実際、勇気が必要ですよね。
これこそ本書のタイトルが『嫌われる勇気』たる所以かと思います!!
『嫌われる勇気』とは『本当の自由を得る勇気』ということなんだと思います。

誰かの要求を満たそうと他人軸の人生を生きてはいけない!!
自分軸の人生を取り戻そう!!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「嫌われる勇気」は、周りの目を気にして生活している人にはグサッとくる本だと思います。
読み終えた際には『他人に好かれる人生より、自分に納得できる人生を送ろう』そんなメッセージを感じました!
私の要約力では理解いただけたか怪しいですが「こういう考え方をしてもいいんだ」と知ってもらい、本書に興味を持っていただけたら幸いです♪
もちろん本書の考え方で受け入れられない箇所もあると思いますし、
この本を読んだからって、すぐに人生が180度変わるわけではありません!
- 「それは誰の課題だろう?」
- 「自分のこの行動の目的は何だ?」
- 「承認を求めていないか?」
こういう問いを自分の中で持てるようになるだけでも心は軽くなるのではないでしょうか!
本書はそんなキッカケをあなたに与えてくれると思います!
少しでも本記事があなたの参考になれば幸いです。
では、また!!
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